歯磨きが嫌いな子どもへ|楽しくなる歯磨き習慣の作り方

「歯磨きの時間になると,お子さんが逃げ回ってしまう…」「毎晩バトルで疲れてしまう…」そんなお悩みを抱える保護者の方は,とても多くいらっしゃいます。今回は,歯磨きが嫌いなお子さんが,少しでも楽しく歯磨きに向き合えるようになる工夫についてお話しします。
どうして子どもは歯磨きを嫌がるの?
まずは,お子さんが歯磨きを嫌がる理由を知ることから始めましょう。理由がわかれば,対応のヒントが見えてきます。
- 口の中を触られること自体が不快
- 歯ブラシの毛が硬い,または大きすぎる
- 過去に痛い思いをした記憶がある
- じっとしているのが苦手
- 眠くて機嫌が悪い時間帯に磨いている
- 「磨かないと怒られる」というプレッシャー
お子さんによって理由はさまざまです。無理やり押さえつけて磨くと,かえって歯磨き嫌いが強くなってしまうこともあります。
楽しい歯磨き習慣をつくる7つの工夫
1.歯ブラシを自分で選ばせる
好きなキャラクターや色の歯ブラシを,お子さん自身に選んでもらいましょう。「自分で選んだもの」というだけで,愛着がわきやすくなります。
2.歯磨きソングやアプリを使う
タイマー機能付きの歯磨きアプリや,2分間の歯磨きソングを流すことで,「音楽が終わるまで頑張る」というゲーム感覚になります。
3.鏡の前で一緒に磨く
保護者の方が楽しそうに磨いている姿を見せると,お子さんも真似をしたくなります。「一緒に磨こうね」と誘ってみてください。
4.人形やぬいぐるみの歯を磨く「ごっこ遊び」
ぬいぐるみの口を磨いてあげるごっこ遊びから始めると,歯磨きへの抵抗感がやわらぎます。
5.味付きの子ども用歯磨き粉を試す
いちご味・ぶどう味などフッ素配合の子ども用歯磨き粉は,お子さんの好みに合わせて選べます。
6.できたらほめる・シールで記録
歯磨きカレンダーにシールを貼るなど,達成感を目で見えるかたちにすると,モチベーションが続きやすくなります。
7.仕上げ磨きは「ひざの上で笑顔で」
怖い顔ではなく,お話をしながら短時間で仕上げるのがコツです。「今日はどの歯さんから磨こうか?」と声かけを工夫してみてください。
年齢別の歯磨きのポイント
| 年齢 | ポイント | 仕上げ磨き |
|---|---|---|
| 0〜2歳 | まずは口を触られることに慣れる | 保護者が主体 |
| 3〜5歳 | 自分で磨く練習を始める | 必ず保護者が仕上げ |
| 6〜9歳 | 生えかわりの時期は特に丁寧に | 就寝前は仕上げ磨き推奨 |
| 10歳以降 | 自立を目指しつつ声かけを継続 | 時々チェック |
仕上げ磨きは,8〜10歳頃までは続けてあげると安心です。
歯科医院での予防ケアも活用しましょう
ご家庭でのケアと合わせて,歯科医院での定期的なプロケアもおすすめです。代表的な予防処置の目安をご紹介します。
フッ素塗布(フッ化物歯面塗布)
- 費用の目安:保険適用の場合は数百円〜1,000円程度/自費の場合は1回1,000〜3,000円程度(医院により異なります)
- 期間の目安:3〜4か月に1回のペースで継続すると効果的とされています
シーラント(奥歯の溝を埋める予防処置)
- 費用の目安:保険適用で1歯あたり数百円〜1,000円程度(条件により異なります)
- 期間の目安:処置自体は1回で完了しますが,半年ごとの経過観察がすすめられます
いずれも保険適用となる条件は年齢や歯の状態によって異なりますので,かかりつけの歯科医院でご確認ください。
それでも歯磨きを嫌がる場合は
いろいろ試してもうまくいかない場合,お子さんの発達特性や口腔内の状態が影響していることもあります。無理に頑張りすぎず,小児歯科を専門とする歯科医院にご相談いただくのも一つの方法です。
また,「痛みがあるから嫌がっている」というケースもあります。虫歯が隠れていないか,一度チェックしてもらうと安心です。
お子さんの歯や口腔ケアについて気になることがあれば,自己判断せず,必ず歯科医師にご相談ください。お一人お一人の状況に応じたアドバイスが受けられます。
まとめ
歯磨きは,一生続く大切な習慣です。だからこそ,小さいうちに「嫌なもの」ではなく「気持ちのいいもの」として体験してもらえるよう,ご家庭でできる工夫を少しずつ取り入れてみてください。焦らず,お子さんのペースに合わせて,親子で楽しめる時間にしていきましょう。
🛒 こんな方におすすめです
- ◎歯磨きを嫌がるお子さんに,楽しく取り組めるきっかけを探している方
- ◎仕上げ磨きの時間を少しでも楽にしたい方
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参考:こんな方には不要かもしれません
- ・今の歯ブラシで嫌がらずに続けられているお子さんには,無理に買い替える必要はありません
参考:無料でできること
- ・好きな音楽をかけながら磨く・歯磨きの歌を歌う(無料)
- ・仕上げ磨きの順番や声かけを工夫する(無料)
⚕️ 医療情報についてのご注意
本記事は一般的な情報提供を目的としており,個別の診断・治療の代替となるものではありません。 症状・治療方針については,必ず歯科医師にご相談ください。 掲載情報は執筆時点のものであり,診療内容・費用・制度は変更される場合があります。
参考情報
- 厚生労働省「e-ヘルスネット」歯・口腔の健康に関する情報
- 厚生労働省「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」
- 日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」
- 日本小児歯科学会「子どもたちの口と歯の質問箱」
- 日本口腔衛生学会「フッ化物応用についての総合的見解」
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり,個別の診断・治療方針を示すものではありません。お子さんの状態に合わせたケアについては,必ず歯科医師にご相談ください。
監修:現役の歯科医師|監修・編集方針を見る ›
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